眠りは脳に効く?
全断眠の及ぼす生化学的ならびに心理生理学的効果について、ジム・ホーンは、最近の総説で、信用できそうな生理学的効果はほとんど見出せなかった、と述べています。
かれの結論は、「断眠の主な効果は、やろうとしたこととやれたこととの間の食い違いに現れるもので、それは身体よりはむしろ脳内の問題である」というものです。
この見解は、睡眠本能説にはたいへんありがたいもので、睡眠欲求は身体に何かが欠けるために生じるのではなくて、動機づけ状態の変化から出る、という考えを支持してくれます。
とはいえ、断眠後にみられる行動の変化は脳内に何かが不足してきたせいだ、と多くの人が信じています。
この説によると、睡眠は(生理的または精神的な)特定の生命作用を遂行するのに必要であり、これは起きているとできないことになります。
眠らないとこの作用が発現しないので苦痛を感じるというわけです。
ベッドでの睡眠が奪われると苦痛であることに疑問の余地はありません。